ニュースの敵はゲーム

あるPR系の代表とお話しした時のこと。「競合はどこですか?」という質問に対して「ソーシャルゲームですよ」というちょっと意外な答えが。

「ちょっと前まで暇つぶしといえばニュースだったんですよ。合間にYahooニュースみたり。でもね、最近はゲームなんです。時間ですよ、時間取られてるんです」

なるほどね。コンテンツビジネスは可処分時間の奪い合いだから確かにゲームが競合か。同時に国内のITネット系ニュースにとってゲームの血で血を洗う戦いは最大のネタなんだけれどね。

ちょっと話はずれるかもしれないけど、確かにニュースやオピニオンが少しつまらなくなったなと感じることはある。ゲームよりもつまらないかと言われればそうとは思わないけど。

特に釣りタイトルだけで全てが終わるタイプの情報は本当に増えた。中身がないというか、最近では一般誌と思っていたニュースサイトまでネタ系に走ってる。ねとらぼとかかな。結構いいPV稼ぐんだって。

PV稼ぎって麻薬みたいなものでハマるのよね。この指標を盲目的に信じているニュースサイトはもうないだろうけど、やはり数値設定の一部であることは間違いない。なんだかんだいって◎◎サイトは1億PV!とかこの前もリスト出てたしね。

だからネタ戦争が熾烈を極めることになる。ソーシャルメディアや大手ポータルでフローとして流れる情報の中からピックアップしてもらうには、強烈な一本を仕込まないといけない。

けど、そうそう毎日おいしいネタが転がってるわけじゃない。そこで役立つのが釣りタイトルや炎上マーケとかいうクソ記事の配信になる。

あれって、まあ、誰かの家の玄関に生ゴミ盛大にぶちまけて「この家臭いよ!ちょっと見てよ!」と言ってるようなもんで、そりゃ寄ってはくるけど、汚いだけで中身はない。あらこの家、カワイソウってね。

さらに寄ってきた人達に「健康食品と育毛のサンプリングですいかがですかオタンコナス」と商売してるんだから身も蓋もない。

でも、ネットだとなんだかんだ別に「ああ、そうなの」と思えるから不思議。やっぱり変わった世界なのかもね。

じゃあニュースって何書けばいいのか。いろいろ教えてくれた編集者が「事実の積み重ねがね、一番なの」って言うんだけど、俺もそれには賛成かな。事実ほど面白いものはないし、それを積み重ねて出てくるオピニオンは深みがある。

ただ量産できないから、もうちょっとなんか方法は考えないといけないけどね。これは自分の範疇だから頑張ります。

About the author

kigoyama

Add comment

By kigoyama

About Author

kigoyama