※写真と本文は全く関係ありません。
私がスタートアップの取材で、できる限り心がけてることに「自ら相手のオフィスに出向く」というのがあります。オフィスを持ってない方(SDもそうでした)の場合は相手が指定するワーキングスペースとか、とにかく相手の懐で取材するわけです。
で、やっぱり傾向とかそういうのがあって、なかなか伸びない、もしくはやめちゃったというスタートアップにはある共通点があるんですね。あくまでぼんやりした「感覚」なのでその辺りはご愛敬ということでちょっと書いてみます。
オフィスが臭い
まじで本当に臭いんですよ。こう、入った瞬間に分かるわけです。あれ、これって何の香りかなと。どこか異国の地でお土産に貰った何かが化学反応を起こして、いや違うな、と。
ゴミ捨ててないとかそういう臭さではなく、こう、分かりますかね、どんよりと空気が淀んだ感じの臭さ。水っていつまでも溜めておくと腐るじゃないですか。あの感じが空気にあるというか。
オフィスが異常に静か
誰も喋ってないんですね。もくもくと何かをやってる。そっとその画面を覗くとブラウザを開けたり閉じたりという規則正しい運動が視界に飛び込んできたりするわけです。
ヘッドホンで何かを聞いている場合もありますが、ポップなミュージックというよりはおそらくありがたいお経とかじゃないのかなと想像してしまうあたりが香ばしいです。
微妙な散らかり方をしてる
別に子供が散らかしたような状況じゃないんですが、なぜかぞわぞわするような感覚を覚えるのですね。例えば配線ケーブルがわざわざ目に見えるようにセットされていて、こう、なんというのでしょうか、私を今にも攻撃してきそうな感じというのでしょうか。
気になって取材どころではありません。
黴が生えている
観葉植物が置いてあったんです。でも何かが違う。よく見てみると造花だったんですね。そしてさらによくみるとカビが生えていたんです。多分、カビです。造花ってカビ生えるんですね。
ーーこういう感じなのをフルセットで揃えたオフィスに行ったことがあるのですが、その会社の社長さんはインタビュー中にずっとこっちを見ていたんです。じっと。
でも私じゃなくて私の後ろの社員さんだったように思います。監視してたのでしょうか。その会社はもうありません。
いかがだったでしょうか。別にルノアールで起業しましたとかやってる人も沢山知ってますが(ていうか私も原稿書くのに愛用してます)別に、オフィス難民ですとか悲壮感なんて微塵もありません。
お金あるなしなんて全く関係なく、多分、その人の持つ雰囲気とか考え方(何がしたいか)ってその人のいる空間に現れるんでしょうね。こういうのがあってから風水を信じるようになりました。
これからも取材の際は、引き続き可能な限りオフィス訪問させていただきたいと思います!