Update : 勉強会実施したので資料貼っておきます
https://speakerdeck.com/kigoyama/gong-gan-toni-suan-tekao-erusutatoatuhufalsetamefalseprmian-qiang-hui?slide=4
勉強会をやると言ってしばらく経ってしまったのですが、ようやく頭の整理がついてきました。すいません、勢いよく宣言したのに遅くなって。
さておき、スタートアップ取材を続けると高い確率で出会うのが「リリースどうやったらいいかわかりません」問題です。もうちょっと進んで効果的なPRをやりたいけど専属の人を雇うのも過剰だし、そもそも適任がいません、という例も多いです。
で、この辺りの課題をよく見てみると大別して次の2つに分類できるかなと。
- 今!!さっき!!リリース!!しました!!!連絡(段取不足)
- で、何をお話しすればいいですか?(ストーリー不足)
ゴール設計と逆算のリリース段取り
段取りについては私はPRのプロではないので、あくまで周囲で「これ上手だな〜」と思う事例を共有することになるのですが、共通して上手な企業さんは明確なゴールとそこの逆算から頭動かしてる印象あります。
例えば、まだ創業間もなく、プロダクトはいいけど社会の信頼を獲得するのにはどうしたらいいだろう?と考えるとします。信頼があれば資金調達や採用にかかるコミュニケーションコストがぐんと落ちますから、その効果をアテにする、というのでもOKです。
期間は1年後、KPIとしてはそうですね「ニュースリリースをしただけでユーザーやステークホルダーがシェアしてくれて、リリースベースでも数百件シェアされる」という状況を想定しましょう。
リリースにはニュース性のあるフックのところと、それに付随して話題を生み出すストーリー箇所があります。前者はKPIでトリガーを作ったりできるので、例えばアプリのDL数とかは成長期にあればある程度スケジュールを組みやすい要素になります。
ここでオススメなのが「想定される1年後の成長状態で打つであろうリリースを先に書いておく」という方法です。Amazonとかで新製品アイデアをリリースから書くという手法があるそうですが、それに近いやり方です。1年後が全く想定できなければ4半期ベースでもOK。
そこから割り戻してどれぐらいのリリースタイミングがあるか、それを先に認識するのが狙いです。成長が激しければそれだけリリースタイミングは増えます。
話題性のあるストーリーをどうつくり、信頼を勝ち取るか
タイミングについてもまあ、そこまで計画的に進められるものではないので、来たものを打ち返すという作業も必要ですが、とりあえず計画は計画として立てておくのが必要かなと。
で、もうひとつ大事なのが「ネタづくり」です。ごく一部ではありますが、私はここをずっとやってきたので、ある程度「あーこの話題は読まれるな」という嗅覚みたいなのを身につけることができました。
さらによい段取りを計画されている企業はよいストーリーを点ではなく「線」で持っています。例えばメルカリの2014年のリリースは好例です。(再現できるかどうかは別として)
DLのKPIトリガに合わせてCMやアプリデザイン、出品数、チーム拡大など「成長を感じさせる」話題を組み込んでいます。単なるネタではなく経営戦略としっかり連結しているのもポイントです。
たまにスタートアップで「ネタ繰りに困ったから笑いに走る」みたいなリリースを見かけますが、信頼を得るというゴールが設定されている場合は逆走まったなしです。
勉強会ではその点を踏まえた上でどういった話題が共感を生み出すのか、もうちょっと掘り下げて事例をお話する予定です。
あとついでですが、掲載するメディア選定は「リーチより認知」であればバイネームで記者をあたるのがいいでしょう。たまにこういったメディア記者とどうやったら繋がれるかという質問を受けることありますが、あなたが創業者でビジネスに必要な相手であればそのアプローチ方法はなんとかして探し出せるはずです。
リーチ(マス)の取り方はこれはこれでプロの力が必要ですのでそういう時期がきたらPRエージェンシーに協力してもらうのがいいでしょうね。
少数でスタートアップ経営者向けのPR勉強会やります
ということで、上記のような構成で勉強会を開催したいと思ってます。目的はFBにも書きましたが、このノウハウをもっと多くのスタートアップ諸氏に共有して、スムーズに社会との関係を構築してほしいという考えからです。なので、参加できなかった方にもコンテンツは整理して共有したいなと。
アジェンダは次のようなものを考えてます。週末使って半日ぐらい。
- (座学)ゴールと逆算で考えるリリース段取り事例(メルカリ等)
- (座学)共感されるストーリー事例
- (実技)リリース書き方とチェックすべき項目、NG事例
- (実技)インタビューの受け方、リリースから記事化の流れ
対象:ファンドやアクセラレーションの支援を受けてるシリーズAあたりまでのスタートアップ経営者
日時:日程調整して半日ぐらい
人数:5名から10名まで
内容:座学(事例共有)実技(リリース書き方)模擬取材、個別相談予定
費用:無料(場所借りることになったら実費徴収あるかも)
応募フォーム:こちらから
申し込みなんですが、まず今週いっぱいこちらのフォームにリクエストをもらって日程調整した上で人数多い場合はごめんなさい抽選という方法で考えてます。あと、まだ私もみなさんに教えていただきたいことなど沢山あるので、一緒にお勉強できる人が希望です。
ということでどうぞよろしくお願いします!