起業と投資、正義の話

けんすうが書いてるMediumのお話とかがなんというか、言葉で言い表すの難しいんだけど、ためになるというか。「いい話!」って割り切れるものじゃないんですけどね。

ここ数年間、この界隈でいろんな人、投資する人、起業する人、それを応援する人、やましい人、いい人、頭のいい人、悪い人、本当にいろんな人に話を聞いてきました。取材者っていう立場もあるから、本心というよりは表面上の人も多かっただろうけど。ただ一部は同じ起業家っていう目線でお話できた人もいたので、そこでの会話はそのまま書けない、自分たちにしかわかんない部分もあったり。

世の中にはいろいろ技術的な側面があります。けんすうが書いてたバリュエーションの話とか、投資の話とかもそう。私もたまに書いてるし、ある程度情報として、知識として知っておいた方がいいのは確か。

ただね。これって絶対的なものってないんですよね。

よく起業家と投資家っていうのは根本的に利害が一致しないコンビなので、どれだけ人間的に仲がよくても、どこかで仕組みとして相反しちゃう。イグジットの話があったけど、そもそも投資を受けた瞬間からそのゴールに向かう人と、ずっと事業をやり続ける人とでは動き方が違うんです。

あの人は株を売ることしか考えてないとか、そもそもそういう仕組みだってことを理解しないでリスクマネーを入れたほうが悪いとか、随分ありました。

で、最近の私の答えって、それぞれがそれぞれの正義で生きてる以上、誰も悪い人はいないなってことなんですよね。(もちろん、騙そうとかそういう程度の悪い人は論外です。でもそういう頭の悪い人は起業家であろうと投資家であろうと自浄作用でうまく排除されてる印象はあります)

ある投資家で「俺はキャピタルゲイン(投資リターン)しか見てない」っていう人もいるんですが、それはある方向からは「金に汚い!」って思えちゃうかもしれません。でもね、彼らはそのリターンを稼がないと、彼らに投資してくれた人たちに「よし次も投資しよう!」って思わせることができないし、潰れる可能性の高い起業家にお金が回らないことになるわけです。

起業する人がいなくなったらどうなるでしょうか。

多分、突拍子もない事業、例えばUberなんてあんな訴えられるばっかりの無茶苦茶な事業って生まれないと思うんですよね。やり方は確かに眉をひそめる人もいるかもしれないけど、確実にこれを仕事にしてる人もいてて、それでご飯が食べれるようになるわけです。

ちなみに私、ある場所でUberのことをお話したら「あれは白タクで犯罪」って確定してましたから、おそらくそういう事業に資金を提供する側も彼らにとっては犯罪者になるんでしょう。

本当は割り切れたほうがいいんでしょうけど、多分それは難しい。それが起業の世界なんだろうなって。

理解すべきは起業家と投資家、お互いに正義はあって、それをお互い完全に理解し合えることというのは永遠にないんだってことかもしれません。

補足追記:で、こういう話ってややこしいのは、経験しないとやっぱりわかんないってことです。そういう意味でもやっぱり難しい箇所ですね。

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