リアルタイム/ソーシャル時代のインターフェース考

久々にウェブビジネスにゲーム以外の話題がやってきたような気がしている今日この頃。そう、創業2年で爆発中のGrouponのことです。Grouponや日本版Groupon、Pikuについてはこちらにまとめましたので、こちらではもう少し突っ込んで新しい時代の変わり目がどういう変化をもたらしているか、インターフェースの比較で一皮むけた共同購入をみてみることにいたします。

◎トップページの作りが大きく変化する

導線の作り方が、Google/SEOからTwitter&facebook/ソーシャルに変化することで大きく変化するのがトップページ。従来はSEOチキンレースで関連ワードを勝ち取ったものにのみ許されるポータル的トップページは、ソーシャル/リアルタイムウェブにはあまり相性はよくありません。即ランディングさせることが重要ですので、そもそもトップページ、ページ内検索という要素が薄いのが特徴。

Google検索→トップ検索→リスト表示→詳細ページという概念は薄く、ソーシャルリンク(Twitterのつぶやきやfacebookのコメント等)→詳細ページというダイレクト導線となっております。メルマガ/キャンペーンバナー→LP等とよく似た考え方です。Twitter/facebook導線はタダですので、毎日無料キャンペーン実施中と思えばよいでしょう。

実際、GrouponをGoogleで検索してトップから入っても「?」となる場合があります。でもいいのです。彼らの潔さはGoogleからの導線をほぼ無視しているところにあるからです。

その昔、某リク◎ートの方が、「お客さんを呼び込むのは簡単です!私たちはトップページにCM流して大量のUU/PVを呼び込みますので、バナーを買って頂ければそれでOK!で、お見積もりですが・・」と力強い営業トークを炸裂させていたのは懐かしき思い出です。彼は多分、エンジンの無い車でも売ってこれたと思います。

◎時間の要素がコンバージョンに強く影響する

当然、それだけでは本当にキャンペーン用のLPを大量につくるのと大差変わりありませんので、それ以外の要素をいくつか。まず、フラッシュマーケティングというか、テレショップ作戦というか、時間の要素をより強く取り入れているのが特徴です。Grouponで重要なパーツに”Time left to buy”(購入制限時間)があります。キャンペーンの有効時間です。

リアルタイムにTweet/facebookコメントからランディングしてきたユーザーはある程度ソーシャルな繫がりの中から「エエもんがあるわ!」という期待感でやってきますので、追い込みがかけやすい傾向にあります。時間で追い込む効果はテレショップ等でご存知の通り。リアルタイムウェブでコンバージョンを上げる為には心を鬼にしてこの要素をファーストビューに入れるべきでしょう。

◎場所とアイテムでスケールさせる

時にGrouponは基本コンセプトとして1日、1場所、1アイテムという(実際はちょっとバラバラですが)というシンプル路線を貫いています。これはかなりユーザーを追い込むことはできますが、反面、2000円のビザチケットを75%オフして売ってたのでは(しかもシェア)商売になりません。

そこで、考えられているのが場所によるスケールです。場所は国、都市、地区、町、番地までいけばかなり細分化が可能。ハイパーローカルビジネス(ショップや飲食店、クリニックなど町の商売)は有象無象ありますので、駄菓子屋のおじいちゃんが理解してくれるかどうかは別として弾が無くなる心配はありません。

場所はページ内カテゴリでも出せますが、当然ジオ系の情報を使って大体の場所を出すことも可能でしょう。特にGPS天国日本であれば、モバイルをつかって今いるところのページを出してあげるだけで、すぐに追い込むことが可能です。

◎アイテムの内容がよければ導線が拡大する

もっとも重要なポイントがここです。ランディングしてきたユーザーにさせたいこと、それはコンバージョン(購入)であることは当然ですが、実はそこに至らない場合ももうひとつやってほしいことがあるのです。それが次へのシェアです。Tweetボタンを押す、facebookにコメントシェアする、そうやって「買うまで次へバトンタッチ」させることが成功の秘訣とみました。

実際にPiku.jpでドミノピザのチケットをみたとき、一瞬グっと来たのですが一度は実は我慢してしまいました。その後、あまりに安かったのでTweetしたらみんなが買い出して、「じゃあ・・俺も週末ピザにするよ!」とブーメラン的に買ってしまったという事実があります。500円なんだからさっさと買えよという指摘は後日直接お願いします。

そのために何が必要か。いうまでもありません。魅力的な情報、コンテンツです。安い、カッコイイ、面白い、なんでもいいのです。人を感動させる要素をファーストビューにいかに盛り込むか、買いたくなる笑顔の写真、ゲロ安万歳キャッチコピーなど、ランディングしてきた人を一発で射止めるコンテンツが重要な要素となるでしょう。

ざっくりと2000年から始まったGoogleプラットフォーム時代。コマースは楽天、広告はヤフー、ゲームとかつながりはmixi、みたいにプレーヤーが確定しつつある日本でしたが、ここにきて新しいトラフィックを手に入れることになりそうです。あのとき失敗したあのビジネスももしかしたらこの新しいリアルタイムウェブ/ソーシャルウェブ上では復活してしまうかもしれません。そんなリベンジ組に期待しております。

About the author

kigoyama

Add comment

By kigoyama

About Author

kigoyama